コレクション: lucien pellat-finet
1994年、パリ。lucien pellat-finet(ルシアン ペラフィネ) は、King of Cashmere の呼び声を持つ、世界最高峰のカシミアメゾンである。創業デザイナー、ルシアン・ペラフィネは、最高品質の素材とロックカルチャーを融合させ、ラグジュアリーの常識を覆す自由なクリエイションを築き上げた。スカルやリーフをインターシャで表現したニットは、ブランドを象徴するアイコンとして世界中で愛され続けている。
ブランドの真髄は、内モンゴル産の最高級カシミアだけを厳選し、驚くほど軽く、しっとりと肌に吸い付くような質感を実現する素材へのこだわりにある。しかし、ルシアン・ペラフィネ自身はこう語っている。
「僕の作る服は、新品では未完成だ。海上がりの冷えた身体に、濡れたまま着て、日常着として何度も洗濯していくうちに馴染み、完成する。最高品質のカシミアだが、ラグジュアリーウェアではない。」
この言葉が示すように、彼が目指したのは特別な日に飾る服ではなく、人生を共に歩むためのカシミアである。
2025年、ルシアン・ペラフィネの逝去後、日本を代表するスタイリスト 野口強 がクリエイティブ・ディレクターに就任。長年ブランドと深い信頼関係を築いてきた彼は、創業者の哲学を受け継ぎながら、ロックとサーフとヴィンテージという自身の美学を融合させ、新たな lucien pellat-finet の世界観を描いている。
最高品質でありながら、あくまで日常着であること。着込むほどに自分だけの表情へ育っていく一着こそ、lucien pellat-finet が King of Cashmere と称される理由なのである。